忘れてはいけないこと




久々の帰省。


7月に帰ったときに、お父さんにプレゼントしたグッピーの子供が、
大きくなって、そしてとてもきれいな色になっていた。
びっくりすることに、それぞれがすでにお父さん、お母さんになっており、
新しく我が家の一員となった小さな水槽に、二代目グッピーたちが大勢泳いでいた。


二日に一回、水槽の掃除をしているお父さんは



「お前が帰ってきたときに喜ぶと思って」


と、愛情をこめて育ててくれていた。





最後に見たおばあちゃんは、眠っているようにきれいで穏やかな顔をしていた。
みんなで、いろいろおばあちゃんの思い出話をして笑っていると
「こら」
と、起き上がってきそうなくらい。


お葬式にはたくさんの人がおばあちゃんを見送りに来てくれ、泣いてくれた。
となりに子供と孫が住んでいて、いつも賑やかな毎日だったし、友達もたくさんいて、
やっぱりおばあちゃんは幸せだったんだな、と思う。
いま、おばあちゃんのお部屋はいっぱいのお花で埋め尽くされている。
お花が大好きだった、おばあちゃん。
そして多くの人に愛されていた、おばあちゃん。


東京では彼が心配してくれていた。
そして、温かく迎えてくれた。


おばあちゃん、お父さん、お母さん、親戚のおばちゃん、いとこ、友達、そして彼。


たくさんの人の愛情によって、私は生かされてるんだ、と思う。
もっともっと自分を大切にして、そして周りの人を大切にできる人間になりたい。


このことはきっとおばあちゃんが気づかせてくれた、大切なこと